歯ぎしりで、起こる弊害!
先週のブログの続きですが・・・
一般的に、歯科医が歯ぎしりという場合、グラインディング、クレンチング、タッピングの総称です。
皆さんが連想する歯ぎしりは、ギリギリと音がするグラインディングの事ですが・・・
実際には、音がしないクレンチング(食い縛り)をする人が圧倒的に多いんです。
いびき同様、周囲からは嫌がられる歯ぎしりですが・・・
人間は、これにより昼間のストレスを解消してるという一面があり・・やめることは出来ません
ただ歯ぎしりによる健康上の弊害が、いくつもあるので・・・
その弊害だけを除く事ができれば、それが最良の治療法という事ができます。
弊害とはどんなものか?
患者様は歯ぎしりの害を、過小評価していて・・通常は害なんて考えていません
歯ぎしりは歯科領域の病気にとっては、本当に厄介なんです。
人間が歯ぎしりをしてる時、起きてる時に噛む力の5~10倍もの力で噛んでて・・・
その異常な力によって、一番弱い部分に弊害が現れてきます。
起きてる時に、噛もうとしても・・・不可能!なくらい大きな力です。
こういう力を定期的、持続的に受け続けることで・・・
関節が弱い人は顎関節症に、歯が弱い人は歯の破折、歯周組織が弱ければ歯周病を助長する事に・・!
その他にも歯根破折、頭痛、肩こりなどが・・・
そして何より歯科医泣かせなのが・・・セラミックが欠ける事!
セラミックは硬くて食事の力ぐらいでは、欠ける事はありませんが・・・
異常な力が繰り返し加わると、疲労を起こし・・・たまたま食べてる時にパチンと欠けるんです。
食べてる時に割れるから、患者様は普通の物を食べたくらいで欠けた!と腹を立てることに・・・
本当の原因は、歯ぎしりなんですが・・・!
そんな事がないように、就寝時のマウスピース装着を勧めるのですが・・・
「私は、歯ぎしりをしません」と、着けたがらない人が多いのが・・歯科医の悩み!
実は音がしないだけで、社会人の80%以上がやってます
歯ぎしりに負けないように、最近ではセラミックの代わりにジルコニアを使っています。
セラミックより強く硬いため欠けたり割れたりはしませんし・・・
色もセラミックより自然で綺麗な材料です。
とても強く精度が良い材料なので、かなり薄く作ることが可能で・・・
歯を削る量も少なくセラミックの半分以下で済みます。
これにより神経を取らずに済むことが多くなりました。
ただし被せ物が強くなると欠けたりしませんが・・今度は別の場所に弊害が起き易く・・・
結局、マウスピースは必要という事ですね!
皆さん、今年1年色々とお世話になり、ありがとうございました。
これが、今年最後のブログになります。
1年間ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
(29日~4日まで休診です。ご迷惑をお掛けします!)
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