金属は本当に有害なのか?!
内科からの紹介で、金属アレルギーの患者様が・・・
口腔内の金属の詰め物を、他の材料にしたいと来院しました。
歯科用の金属は金パラと呼ばれてはいますが・・金やパラジュウムは30%以下で・・
50%は銀で、その他、銅、インジュウム、イリジュウムなどの合金です。
金パラは、日本では保険治療で使用される金属ですが・・
ヨーロッパなどでは、人体への害を理由に、使用を禁止する国も出始めています。
害については、ネット検索すれば山ほど!
ただこれらの記事を良く読むと、セラミックやジルコニアへの誘導ばかりで・・
どの記事も、金属はこんなに危ない!だから、自費治療にしましょうと・・
結論を言えば、高い自費治療を勧める歯科医院の広告のようです
僕自身も、長い歯科医人生から感じる矛盾があり・・正直に書いてみます
まず銀歯は有害か?・・口の中では銀歯は腐食します。長期でみれば有害です。
長期間、世界中の歯科医が使ってきて、やっと有害では!?と気づきました
それでは代わりの材料は?
詰め物は保険治療のコンポジットレジン、自費のセラミック、ジルコニア・・
コンポジットレジンは安く、治療が簡単・・金属から移行しつつありますが・・
欠点は無いのか?・・無い訳がない!・・あくまで化学的に作った材料で化学物質満載!
無責任だけど、金属同様、何十年か先に患者様の体が結果を出す!としか言えない。
短期的結果としては、歯の神経が科学的刺激を受け痛みだす事が・・
大量に使うべきではありませんが・・保険で使える材料が他にないんです
被せ物やコアと呼ばれる補強なども、同様です。
長期間安心して使用できるような材料は・・残念ながら保険治療にはありません
結局、満足できる材料は自費治療なんですが・・
使う場所や使用量などを考えて、主治医とよく相談した方が良いと思います。
お金に余裕があれば自費が安心ですが・・主治医と相談して・・
保険も自費も取り混ぜて、自分に最良の治療をしてもらってください。
因みに、僕自身も治療を受けてますいますが・・・
材料は・・すべてセラミック、ジルコニアと金!・・学生時代、金の詰め物を・・
金は詰物には最高の材料なんですよ!・・40年経っても安定しています。
今はセラミックやジルコニアがあります・・見かけも大切ですから