歯科界で最もノーベル賞に近かった男!
先週、京都大学の本庶佑先生が、ノーベル医学生理学賞を受賞しましたが・・・
医学界では日本人5人目の快挙ですが・・・
悲しい事に歯科医の受賞は、日本に限らず、今まで世界中に1人もいません
でも昔から、受賞するならこの人だろう!と言われてる人物がスウェーデンにいました。
残念ながら、4年前85歳で他界しましたが・・その人の名は、ブローネマルク教授
彼は、科学的な裏付けがあるインプラントを始めて臨床応用した人です。
約60年前、チタンが拒否反応なしに骨と結合する事実を発見し・・・
50年前に、それを先天性歯牙欠損症の青年にオペしました。
この青年は、亡くなるまでこのインプラントを使ったそうです。
我々が、インプラントを治療に使えるのは、この教授のお陰で・・・
彼が、ノーベル賞を取るのは歯科界の悲願でしたが・・残念ながら実現しませんでした
生前には、「ちょっと変わり者だから無理だよ!」と陰口をたたく人もいましたが・・・!
僕は、30年前、この教授が開発したブローネマルクシステムを学ぶため・・・
スウェーデンのイェテボリやマルメに3度行きました。
当時は、このシステムがインプラントの最高峰で、熟知した先生はスウェーデンに多かったんです。
今では、その勢力図はアメリカやドイツ、スイスなどに、すっかり変わってしまい・・・
もちろん日本製もあるんですが、日本車と違いお勧めできる製品はありません。
最近では、中国製や韓国製も出てきて使ってる先生もいますが・・・
正直、僕はまだまだ怖くて使えません!
それでも今は、僕がインプラントを始めた35年前とは違い、格段の進歩で・・
骨との結合が遥かに良くなり、審美的にも歯と区別がつかないほど綺麗な治療ができます。
分かりやすく比較すると・・50年前の日本車と今のハイブリット車ぐらい違います
インプラントを成功させるための、機械や道具もたくさん出来ていて・・・
手術をするのに、昔はオペを始めてみないと分からなかった骨の状態も・・・
CT を撮ってオペのシュミレーションまで出来るんですから・・楽になりました!
それだけ昔に比べて失敗しなくなった!はずなのですが・・・
残念ながら、昔より失敗のニュースを、よく耳にするようになっています。
ただこれは、決してインプラントの製品的な問題ではありません。
あくまで治療する側の経験、勉強不足が原因です。
インプラントをする先生は、しっかり勉強、訓練した後にメスを握る責任がありますね!
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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