歯ぎしりで壊れる奥歯!
最近、どう云う訳か一番奥の歯(第2大臼歯、7番)が痛くて来院する患者様が増加中
痛みの原因は、歯根破折だったり、歯槽骨吸収による歯の動揺だったりしますが・・
問題は、何故そんな事になってしまったか?
通常、このようなケースの根本原因は、ストレスによる歯ぎしりですが・・・
どうやらコロナ禍でのストレスが、大きな要因かなと思われます
人間はストレスが溜まってくると、解消するため無意識に食いしばりをします。
最も人間が食いしばりをする時間帯が・・就寝時
俗に言う歯ぎしりは、寝てるときに起る食いしばりの一種です。
もともと7番は一つ手前の6番に比べ、歯根が小さく退化傾向にあり・・
大きな力が加わり続けると、歯根が破折したり骨が壊れたりし易い状況にあり・・
他の歯より早期に、抜歯になる事が多い歯です。
しかし起きてる間は、歯が壊れるような大きな力で噛むのは不可能で・・
歯根が破折する人は、必ず就寝時に歯ぎしりや食いしばりをやっています。
就寝時には、脳からの制約が外れ、自分の体重ぐらいの力で噛んでしまいます。
でも歯ぎしりとして認識してるのは20%ぐらいの人で・・・
他は、ただただ食い縛って音がしない人や、強い力でカチカチやる人・・
一番問題なのは、音がしない程度に奥歯でギリギリやる人で、気付かないま悪化します
殆どの人が、「歯ぎしりはしてません!」と応えますが・・・
80%以上の人間は、ストレスを感じると、就寝時に歯を食いしばる事が分かっており・・
歯ぎしりは成人でも子供でも、90%近い人がやるストレス解消法の一つなんです。
そして、その痕跡が残されるのが、歯の磨り減りや歯根周りの骨の吸収、歯肉の腫れで・・
患者様には、この深刻さを説明しますが・・受け止めてくれる人は少数派!
寝てる間のことは、みなさん夢心地!・・現実と結び付きにくいようです。
酷くなると、歯がグラグラしてきたり、噛むと痛かったりしますが・・
この時は手遅れのことが多く、抜歯になる事も多々あります
治療方法は一つだけで・・寝る時にマウスピースを着けること!
食い縛りはストレス解消法の一つですから、マウスピースをしても止まりませんが・・
・・どんな大きな力で噛んでも、力を分散して歯を守ってくれます
マウスピースは5~6千円位で保険で作れますから歯科医に相談して下さい