先進国のインプラント、入れ歯事情!(院長)
日本は、今や世界でも屈指の長寿国!・・・でもほんの50年前は違ってました
僕の祖父は65歳で亡くなりましたが、60歳の時にはすでにお爺さんの顔で・・・
父が80歳の頃と、同じ程度の年寄りに見えました!
長寿と共に伸びたのが、歯の寿命で・・・
日本人は、年代別で虫歯数を比べると、どの年齢も諸外国より多いのですが・・・
総入れ歯になる確率は低く、75歳での平均残存歯数が約14本(歯は28本)・・半分が残ってます。
先進諸国のなかでは、ダントツで総入れ歯になる確率が低いんです。
これには、隠れた理由があります。
なにも日本人が外国人より歯を磨くわけでも、栄養が良いわけでもありません
理由は・・・皆保険!
日本人は、歯が悪くなれば直ぐに歯医者へ行きますが・・・他の国ではそうはいきません。
アメリカなどは治療費が高くて、歯科医へ行けない人の方が多く・・・
当然、放っておいて悪くなり抜歯、あるいは残す治療より抜く方が安いので抜歯・・・
実に70歳のアメリカ人の総入れ歯率は約30%・・・日本人の3倍です
アメリカでは治療費が高いため、残すための治療より抜歯を選ぶ人が多く・・・
若い人達の部分入れ歯も、よく見かけます
では日本同様に、保険制度が整ったヨーロッパではどう・・・?
確かに保険制度は整ってるんですが、そこには歯科医のスキルと制度の問題が・・・
日本の歯科医のように、全ての分野の治療を手掛ける国はあまり見たことがありません
ほとんどが、専門医制度を取っていて・・・
詰める程度の軽い処置をする一般医(GP)と、分野別の専門医に分かれています。
日本の歯科医のような、入れ歯も作るし抜歯もやる歯科医はいません。
例えば、インプラントは手術をやる先生と被せる(補綴)先生とは別々です。
ですから、よくあるのが・・・責任の擦り合い!
インプラントが上手くいかなかった時・・・
外科医は「被せ物が悪いから、ダメになった」と言い・・・
補綴医は「オペが下手だから、ダメになった」と・・・醜い争い!よく見かけます
メンテまで全ての治療を、1人でやる日本では・・・あまり見かけません
全責任は自分で!!・・・でも日本にも、患者様にとっての大きな問題が・・・
それは、十分なインプラントの技術と知識を持ったプロが育ちにくいこと
インプラントはオペをやるだけでも、大変な知識と技術が必要ですが・・・その上・・
日本人の顎骨は世界中で一番細く薄い・・・最もオペが難しいんです。
なのに、被せ物からメンテまでやるとなると・・・相当な努力と経験が・・・
その辺の苦労話は、また次回・・・
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
一般歯科、口腔外科、
インプラント、歯周病、顎関節症、難抜歯(親知らず)、審美、義歯など相談してください。
インプラントや義歯のトラブルもお気軽にどうぞ!