歯周病菌は、血管を使って全身へ・・・!
皆さんは、NHKの「ためしてガッテン!」という番組はご存知ですか
先週、歯周病 と全身疾患の関係を、とても分かり易く解説してました。
昔から、その関係性が疑われてましたが・・・
誰もが半信半疑で・・・歯科医でさえ、そんことがあるはずがない!と言い切る人達も多かったんです。
実は、僕もこのブログを始めた数年前までは、そんな中の1人でした
しかし、色んな文献に接したり、専門家の話を聞くにつれ、考えが変わっていき・・・
最近の研究で、歯周病菌と全身疾患の関係がはっきりしました
心筋梗塞、脳梗塞、癌、動脈瘤などの患者様の病巣を組織検査した結果・・・
どの病変組織からも、体の中に居るはずがない歯周病菌が次々に検出されたんです。
歯周病菌は嫌気性菌と言って、空気が有る場所では生きていけません
ですから、歯周ポケットという歯と歯茎の間にある隠れ家で、ひっそり生きています。
でも、自分の外敵が減ったり、餌が豊富にあると爆発的に増え始め・・・
周囲の組織、中でも歯槽骨を破壊し、自分の居場所を拡大していきます
そして歯がグラグラし始めたころには、周りの毛細血管に菌が侵入し全身へと運ばれ・・・
全身の色んな場所で病気の原因に・・免疫力が落ちると病変を進行、発症するというわけです。
実は、この歯周病菌は酸素は大嫌いなのですが、鉄分が大好きで・・・
血管内は、酸素も鉄分も豊富ですが、歯周病菌は血小板の中に入り込んで全身をめぐります。
おまけに赤血球や血小板で塊を作る能力があり、容易に血栓を作ることができますから・・・
歯周病 を長く放置すると、体のあちこちの血管内に血栓が発生することになります。
血管が走ってる場所なら何処へでも行ってしまうわけです。
歯周病菌の恐ろしさは、これだけに留まらず・・・
実は、認知症の患者様の脳からも、歯周病菌が検出されていて・・・
近年、認知症と歯周病の関係が疑われ始めました
怖いですねー!
そうなってくると、我々は8020運動などで歯の大切さの啓蒙運動をやってますが・・・
中には、長生きのためには歯周病 の歯がたくさん残ってるより、歯が無い方が!と言う人まで・・・
いずれにしても、「良く歯を磨いて、タバコを吸わず、酒も控えめに!」が最も簡単な予防法です
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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