(山下ブログ)ダイレクトボンディングの適応症
このブログでも度々取り上げているダイレクトボンディングですが、
どんな虫歯や銀歯にも適応できるわけではありません。
治療する先生それぞれで適応は変わってきますが、今回は僕の中での基準を説明したいと思います。
一つはその歯に「痛みがない」ことです。
虫歯の時によく訴えられる「甘いものがしみる」「冷たいものが少ししみる」程度ならいいですが、
「冷たいもので強くしみる」「たまに強く痛む」といった状況では、
すでに神経の炎症が起きており、「治療による刺激」で強い痛みが出て神経を取らなければ
ならなくなる可能性があるからです。
(それまで症状がなくても稀に治療後強い痛みが出る場合もあります。その場合も神経を取らなければいけません。)
また、「何もしなくてもズキズキ痛い」とか、「熱いものが強くしみる」といった状況はそもそも神経を取らなければいけない状況です。
二つ目は「銀歯や虫歯の範囲が大きすぎない」ことです。
歯には咬頭という山がありますが、ここまで覆ってしまわなければならない場合、僕は適応外としています。
あまりに歯が薄くなっている部分をそのまま詰めても、薄くなった歯自体が割れることがあるからです。
また、ダイレクトボンディングは治療後も研磨や修正などのメンテナンスが必要です。
他にもしばらくたった後に痛みが出たり、神経が死んでしまうこともあります。
(これは虫歯治療全般にも言えることです)
治療された方もこれから治療を希望される方も何か気になることがあればお問い合わせください。
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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