(山下ブログ)保険で白い歯が?!
最近インターネットやスマートフォンの普及に伴って、いろんな情報を得ることができるようになりました。
歯科においても同様で、今までは歯医者さんに聞かなければわからなかったようなことも、
検索すればでてくるようになっています。
だからこそ大事なのは、「正しい情報を正しく理解すること」です。
とはいっても専門知識のない方に、情報を選別するのは難しいと思います。
ですので、気になることがあれば歯科医師や衛生士に相談するのが一番だと思います。
例えばインターネットニュースの見出しに「保険で奥歯に白いかぶせ物が入れられる!」というものがあったりします。
それ自体は間違った知識ではありませんが、実は保険で白いかぶせ物をいれようとする場合、
決まりとしても細かい条件がありますし、お口の中の状態から適応できないこともあります。
保険で作れる奥歯の白いかぶせ物としては「CAD/CAM冠」というものがあります。
基本的には小臼歯と言われる前歯と奥歯の中間の歯に適応されるものです。
ただし、今年から奥から二番目の第一大臼歯といわれるいわゆる「6歳臼歯」にも条件つきで使えるようになりました。
その条件とはその一つ奥の第二大臼歯がすべて残っていることです。
なぜこのような条件が付いているのかというと、
第二大臼歯がないという状態では第一大臼歯にかかる力が強くなるため、かぶせ物がもたないからです。
「CAD/CAM冠」はプラスチックでできているため、金属やセラミックほどの強度がありません。
そのかぶせ物に強い力がかかれば当然割れてしまうのです。
また、かみ合わせが不安定な方や、歯ぎしり食いしばりの強い方もすぐに割れてしまうでしょう。
その上金属に比べてある程度の厚みも必要なため、必然的に歯を削る量も増えてしまいます。
このように、「奥歯に保険で白い歯が入れられる」という見出しだけで見ればとびついてしまいそうなものですが、
その背景には様々な条件やデメリットもあります。
僕たちが説明するときにはそのあたりも説明しますので、インターネットで得た情報を鵜呑みにせず、
気軽に相談していただければ幸いです。
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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