(山下ブログ)関連痛2
前回のブログで強い痛みが出たために他の部位に痛みを感じる関連痛について書きました。
今回はその特殊な事例について説明したいと思います。
患者さんは左下の強い痛みを主訴に来院されました。
見てみると確かに左下の奥歯が大きな虫歯で、レントゲンで見ても神経に達するような虫歯があります。
検査ののち、その歯だけに麻酔をすると痛みがなくなり、
確かに原因がその歯の虫歯であることが分かったので神経をとりました。
しかし、治療後しばらくして、同じ部位に強い痛みを訴えて再来院されました。
今度は麻酔をしても痛みがとれません。
そこで上の虫歯が大きな歯に麻酔をしてみると・・・痛みが止まりました。
この事例では上下2か所の歯の歯髄炎(神経の痛み)が出ており、
それを脳が誤認するような形で痛みの出所がわかりにくくなっていました。
2か所同時というのはそんなに多い事例ではないので今回のように後手を踏んでしまうこともあります。
患者さんはかなり痛かったことかと思いますが、珍しい事例だったので紹介しました。
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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