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正月は特別なイベントでした!
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正月は特別なイベントでした!

あけましておめでとうございます。

みなさん、ゆっくり休めましたでしょうか?

 

毎年正月になると・・

「正月は冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし。」だなーと・・

一休禅師が詠んだ狂歌を、ブツブツ口走っていた亡き父を思い出します。

 

元々この歌は、正月になると竹の先に骸骨を付けて家々を回っていた一休禅師が・・

何処も此処も休みで開いてる場所がない正月を、皮肉って・・

「門松は冥土の旅の一里塚、旅籠屋もなく泊まり屋もなし。」と歌ったことが始まりで・・

 

それが後に「正月は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし。」と変化したようです。

確かに僕が子供の頃は、正月というと三が日はどこの店もお休みで・・

デパートはもちろんの事、小さな商店もスーパーも全部閉まってました。

 

交通の便はかなり悪く、高速は東名だけ、もちろん新幹線はなく・・

飛行機は高額過ぎて、乗れる人はいなかった!

そんな時代ですから、日本中から家族が集まれる正月は、年に一度の大イベントでした。

 

僕の祖父は8人兄弟で、祖父以外は全員女性でした。

正月は必ず、実家の我が家へ全員夫を連れて里帰りし、朝早くから16人が勢揃い・・

喋っては飲み、飲んでは喋って!・・どんちゃん騒ぎ!!

祖母と母は大変そうでしたが・・僕には賑やかで楽しい思い出です。

 

そして僕にとって楽しい楽しいことが、もう一つ・・・お年玉です!

我が家は、小遣いをくれるようなハイカラな家庭ではなかったので・・・

正月は、7組のご夫婦各々と祖母からお年玉をもらい、天にも昇る気分でした。

 

両親からは、小遣いだけじゃなくお年玉も貰ったことがありませんでしたが・・

親戚からのお年玉だけで、子供の1年分の小遣いとしては十分でした。

正月が日本人にとって、本当に特別だった頃の話です。