産科、小児科医が足りない理由!?
週末に、某医科大の教授と話す機会があったのですが・・・
全国の医科大学で、学生の進路の偏りに頭を痛めているようです
歯科業界でも、歯科医は増えてるのに小児歯科医の減少には歯止めがかからず・・
医科では、産科医、小児科医、救命医が極端に不足しています。
皮膚科、眼科など命に係わらず、勤務時間が短く定時に帰れる科が人気のようで・・
危険が少なく、高収入、拘束時間が短いの3Kの診療科を選ぶ傾向が!
この傾向はこれからも続くだろうと、言われてました。
1:危険とは、訴訟を起こされる可能性が高い科・・産科、小児外科、外科、小児科など
2:低収入なのは、保険点数が低い科・・小児科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科などで
・・・点数が低い分、多くの患者様を診る事で採算を取る科です。
3:拘束時間が長いのは・・何と言っても産科、救急救命、外科・・
・・・ただ外科、産科は腕が良ければ高収入ですが、救命は多忙で低収入!
これらを総合すると、敬遠されるのは・・・
長期休暇が取れず、訴訟が多く、しかも少子化で先細りの科・・産科!と、
大人の3倍の時間と手間が掛かる割には、保険点数が低い科・・小児科!、そして・・・
最も過酷な労働なのに、収入が低く、最も嫌われるのは救急救命!という事でした。
昔と違い国民全体がドライな考え方で、簡単に訴訟問題になりますから・・・
医学部の学生にだけ、赤ひげ的な考え方を要求するのは・・ちと酷かもしれません
・が・・分かっていても、学生には赤ひげ精神を忘れないで欲しい
全国に無医地区が約650ヶ所、無歯科医地区が約850ヶ所あり・・・
小児科、産婦人科、小児歯科は、都会でも不足し始めています。
研修医時代には、お金が欲しくて離島や田舎の病院に行く医師はいるようですが・・・
一人前になってしまうと、そういう場所で働こうという医者は、今では珍しく・・・
医師側の良心にだけ頼ってきた時代は、終わってしまったようです
患者様との関係が、もっともっとドライなアメリカを見てみると・・・
信じられないような事が起きています。
だいぶ前に、アメリカの医療を揶揄したドキュメント映画「シッコ」が話題に・・・
実例として紹介されたのが・・事故で2本の指を切断した大工さんの話!
病院へいくと、それぞれの指の接合費用が提示され・・どうするか決めてくれ!と・・
大工さんは金持ちではない!・・安い方の薬指だけを接合して帰っていきます。
えっ先生!本当に中指は手術せんの~、大工さん!中指はいらんの~って感じでした。
「命よりお金!」なんて日本ではありえない・・アメリカはどうかしてます。
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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