顔の骨格が変化しています!
僕は小学生の頃からの映画ファンで・・50年以上経った今でも変わらず・・
長年観てると、時代ごとのスター達の顔の変化が・・歯科医としては気になります。
グレゴリー・ペック、カーク・ダグラス、マーロン・ブラント・・知りませんよねー
1950年代のハリウッドスター達は、みんな顔が面長でエラがはってます。
当時、世界一のイケメンと言われたアラン・ドロン、ジェイムス・ディーンも・・
か細い優男に見えますが・・よく見ると、顎がガッチリした面長
大好きな女優イングリット・バーグマン、ナタリー・ウッド、オードリー・ヘップバーン・・
みんな美人ですが、顎がしっかりしてて・・やっぱりエラがはってます
現在の俳優達は、顎が細くシユッとしてて・・昔ほど面長ではありません。
特に日本のイケメンは、その傾向が強く・・・
今の男優、山崎賢人、菅田将暉と昔のイケメン三船敏郎、加藤剛を比べると一目瞭然!
昔はホームベースの形ですが、今の若者は顔が逆三角形!
西部劇でよくある乱闘も、ジョン・ウェインのような顎なら殴り合っても大丈夫ですが・・
今の日本男児の顎では、殴り合ったら・・一発で折れます!
そう言えば、西部劇のようなコミカルな殴り合いは、最近は見かけなくなりましたね。
実はこの顎の変化・・我々歯科医に大きな影響があるんです!
歯の大きさは昔のままですが、支える顎が年々小さくなり、歯が並びきれず・・
歯並びが悪い若者が増え、矯正の患者様が増えました。
口腔外科が専門の僕にとって、思いつくのは・・インプラントと水平埋伏智歯!
昔より、抜歯の難易度が高い水平埋伏智歯が増え続けています。
下顎には、神経が走ってる下顎管という管があるんですが・・・
顎が小さくなると共に、下顎管に歯根がベッタリと付いてる智歯が増えてます。
歯科医になって40年、昔は神経から離れてる智歯が多く、抜歯も簡単でしたが・・
今は、神経に近い智歯が多くなり、抜歯に対するリスクが大きくなっています。
同様にインプラントでも、顎が小さくなると手術が難しくなりますが・・・
こちらは、インプラント自体が改良され、手術も進化したので・・
30年前の半分の長さのインプラントでも大丈夫になり、手術が簡単になりました。
人間の変化に合わせて、医学も進んだわけです
それにしても、抜歯やインプラントなどの外科は必ずリスクを伴いますから・・
主治医と十分に話をし納得した上で、治療をしてもらって下さい