歯科医が嫌がる超難抜歯とは?!
いよいよ、歯科用3Dプリンターの試作品が日本でも販売され始めまた
まだ、説明用のブリッジや入れ歯を樹脂で作る段階ですが・・・
おそらく、もうじき実用化に
「10分待ってて下さい・・・今、入れ歯を作りますからー!」という時代がそこに・・・
今でも、似たような機械はあるのですが、製作時間が長く、大きく高価で・・・
一般的歯科医向きではありません
20年前にスウェーデンの技工室で、最先端の機械を見学・・驚嘆した事を思い出します。
削り出しでチタンの棒から、インプラント用の被せ物を作る機械でしたが・・・
10畳ほどの部屋いっぱいの大きな機械で、当時1億円という話しでした。
それが今では、1mぐらいの小さな機械になり1/10の値段になってますが・・まだまだ・・・
これから歯科用3Dプリンターが実用化すれば、もっと手軽になるはずです!
ただどんなに機械が発達しても、今のところ機械に真似できないのが・・・手術
医科の世界では、ダビンチなどのロボットが革命を起こしてますが・・・
歯科では、インプラントも抜歯も歯周外科も・・・まだまだ術者の才能次第
僕も昨日、ちょっと疲れる抜歯が・・・
ある患者様が大学病院で抜歯を断られ・・・紹介で来院したんですが・・・
レントゲン、CTを撮ってみると・・・なるほど普通は断るな!という親知らず!!
最初は、僕も躊躇!・・・でも患者様が遠くから泊りがけで来てる事と・・・
リスクも十分理解した上で、「先生に抜いて欲しい!」という強い希望があり抜くことに・・
久しぶりに、冷や汗がでる抜歯でした。
親知らずの抜歯では、難抜歯になると判断する理由が、2通りあって・・・
1つは、下歯槽神経、血管に近くて手出しできない場合・・・
でも僕の患者様はほぼ全員、神経に近いどころか接触してる人ばかりなので・・いつもの事
もう1つは、骨と歯が癒着、または歯根が大きく張ってる場合・・これが厄介
今回の場合、CTで確認すると・・・下歯槽神経に張り付いていて、おまけに癒着!
丁寧にやらないと麻痺が残る恐れがある反面、危険だけど癒着を剥がさないと抜けない!!
思った通りがっちり癒着してて・・・剥がすのに苦労しました!
患者様の強い希望と信頼関係、そしてリスクへの理解が有ったからできた抜歯ですねー
腫れましたが、麻痺も残らず・・・ホッとしてます!!
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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