10年もつインプラント、50年もつインプラント、どっちがベスト?
最近、年配の男性でインプラントを希望する患者様が増えています。
今日も、87歳の男性がインプラントオペを受け、今帰っていきましたが・・・
年配者ですから、どの患者様も多少の持病を持っています。
20年前までは、心臓の持病や糖尿の患者様には、インプラント出来ませんでした。
でも近年、技術と商品の改良、機材の充実で、オペが簡単に短時間でできるように・・・
ですから、術後の痛みも殆どなくなり・・・
患者様も歯科医も、本当に楽になりました
今日の患者様は、前歯が動いて食べられないと来院!
通常、歯を抜いて傷が治ってからインプラントをするのですが・・・
高齢の患者様では、「何度も痛い思いはしたくない」「早くして」という人が多く・・・
今日は、抜歯即時埋入という方法で、抜歯と同時にインプラントオペをしました。
一昔前まで、こんな事は出来なかったのですが、今は当たり前に・・・!
基本的には、インプラントは歯根にあたる部分を骨に埋め込み、3~6ヵ月待って・・・
骨と十分にくっついてから、歯冠にあたる部分を作って完成・・・
これが、最も安全な方法ですが・・場合によっては直ぐ被せる事もあります。
少し前までは、術後に直ぐ被せて噛むのは禁忌でしたが・・・
最近では、ケースによっては手術後、直ぐに仮歯で噛んでもらいます。
僕は、患者様の年齢や骨の状況、持病の状態を加味、そして患者様の希望を聞いて判断!
例えば、20代の患者様と80代の患者様では、インプラントを使う年数が違います。
若い人は、20年や30年しか使えないのでは困ります
最低、50年
一方で冷たいようですが、80歳の方にとって50年も必要ない
20年でいいから手術が楽で、直ぐ噛めた方がいいにきまってます。
80歳にとっての3~6ヵ月は、20歳の3~6ヵ月とわけが違う
30年前、僕の勤務医人生を変える出来事が・・・
ある60歳前後の患者様に、インプラントを頼まれました。
「半年もてばいい!ただし手術をした日から噛めるようにしてくれ!」と言われ・・・
当時の技術では、あまりに無茶だったので、1度は断りました
後日、ご家族が来院され・・・
「実は、主人は癌です。余命半年と言われました。
本人は、美味しい物を食べて死にたいと言っていますので叶えてあげたい。」と・・・
ようやくその時、半年の意味が分かったのですが・・・
結局、インプラントオペをして好きな寿司を楽しんで、1年後に亡くなりました。
この時、「医者の満足より、患者の満足」という事を学びました。
それからは、個人の事情と希望を、治療方針に加味するようになりました
<博多駅から徒歩3分の深江歯科より>
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